押寿しは、春・秋の祭りに欠かせないハレの日の料理です。
祭りの前日より各家庭では準備に忙しい男性たちとは別に、女性と子どもたちが押寿し作りに忙しくしておりました。そして祭りの当日には、大勢の親戚が集い、祭りに参加し、押寿しを中心とした祭り料理を一緒の食卓で味わい楽しむ風景がどの家庭でも普通の光景でした。
しかし時代の流れ、社会情勢の変化により、日常であったその風景が少しづつ消えていってしまっていることを寂しく思い、体験という形で押寿しの食文化を守り伝えていこう、と金沢のおばちゃんたちが立ち上がりました。
金沢の食文化を昔ながらの押寿し体験をしながら楽しく学び、さらにおばちゃんたちの話を聞き、もっともっと金沢のことを知ってもらえる機会になればいいと思い、金澤寿しはスタートしたのです。